郡山北ロータリークラブ|国際ロータリー第2530地区/中央分区
2024.12.09 NEW お知らせ
水野 博文会長
皆さん、こんにちは。
本日もクラブ例会にご出席頂き誠にありがとうございました。
先週、泉田征慶(ゆきのり)ガバナーエレクト国際協議会壮行会と鈴木邦典規定審議会代表議員規定審議会壮行会に参加致しました。その時、同じテーブルに福島北ロータリークラブの会長エレクト、佐藤修朗氏と隣り合わせ、大変興味深いお話を伺いました。佐藤さんは福島トヨペット(株)の社長で、車のこと、トヨタとの関係、トヨタの戦略についてのお話でした。その中で、世界の多くの自動車メーカーは自動車の駆動源をEV一本にシフトしているなか、トヨタだけは4種の駆動源を同時進行させているそうです。その豊田章男氏の決断の凄さは良く知られていますが、創業者の豊田喜一朗氏の孫で14年間社長を務務め、今年4月からは佐藤恒治氏に交代しています。今後の動向としてはハイブリッドエンジン、燃料電池エンジン世界の主流と言われているEV駆動、水素燃料エンジンになるでしょう。水素燃料エンジンの発明は1807年で、その後ガソリンに置き換わったという歴史があります。水素ステーションなどのインフラ整備が進めば、水素燃料エンジンは将来の自動車の動力源として、重要な役割を担う可能性があります。しかし、従来のエンジンに関わる協力企業や従業者等の失職が懸念されます。数十万人の職業を守るためにはどうなのか。
福島県は復興事業で進んでいるようで、郡山市役所、西部工業団地内にも水素ステーションが設置されています。ロータリーの理念「職業奉仕」の観点からみると絶大でグローバルな職業奉仕であると敬服致しました。
深澤 純一委員長
本日22名の方から3万9000円お預かり致しました。
伊藤好三会員より、本日も大枚頂いております。ありがとうございます。
原 寿夫会員
本日のテーマは認知症の取り組み「ケアの見える化」
「専門職以外の成年後見人(法人後見・市民後見人)養成研修が次年度から始まります。経験豊かな方々、少しでも多くの方々に研修を受けて頂ければと思いまます」。任命は家庭裁判所になります。
「街の灯郡山」に10月号から「薬コミュ同源」をテーマにアドバイスさせて頂いておりますので、ご覧ください。コミュニケーションは社会病理の妙薬とも言えるのではないでしょうか。
本日は最近問題になっている「成年後見制度」についてのお話から始めます。認知症などで物事を判断する能力が十分でない方について、本人の権利を守る「成年後見制度」が広まればと思います。1人暮らしの高齢者が多くなっている現在、住まいを替える、施設に入る際にサインが必要になります。認知症基本法は共生社会を目指し、自己決定権の尊重を重んじますが、成年後見制度の利用が少ないのが現状です。一般の方にも後見人をお願いできるように全国的に養成研修がスタートします。郡山市では来年4月から、県としては再来年から始まります。
また、認知症の取り組みとして「ケアの見える化」に努めています。
認知症は最近、世界的に治療薬が話題となっていますが、血圧の薬のように病状をコントロールできるものではなさそうです。認知症の症状には病気そのものの中核症状である記憶や見当識、判断力などがあり、話題になっている薬に頼ることになるのだと思います。一方、周辺症状には不安や抑うつ、徘徊、幻覚や暴言、睡眠障害などがあり、ご本人と周囲の関係者とのコミュニケーションの取り方によって良くも悪くも成り得るようです。判断力が衰え認知症になっても、楽しい思い出話をゆっくり穏やかな雰囲気の中でできれば、介護者も含めお互いの心が和みます。このときのコミュニケーションは認知症の治療薬と同様の効能を示していると言えるのではないでしょうか。つまり「薬コミュ同源」なのです。医食同源に倣って「薬コミュ同源」いかがでしょうか。
生活習慣病の高血圧症と脂質異常症、糖尿病は、まさに「医食同源」そのもので、日ごろの栄養バランスがとても大切です。血圧については服薬が不可欠のことが多く、生活が多少不摂生であっても服薬によるコントロールはかなり効果的です。
ただし、長生きされている高齢者をみると、やや小太りの、やや高脂血症気味の方が多くおられます。どこかで、生活習慣病対策からフレイル対策へのギアチェンジが必要なのだと思います。
3つの生活習慣病と比べて、認知症は前記の3つ以上に、日常生活での周囲の方々との関わり方が良くも悪しくも大きく影響します。「飯はまだかい?」「さっき食べたでしょう」と否定はダメです。「お茶でも飲みましょうか」などと、気持ちの方向をちょっと変えてあげる。これが良いのです。」このコミュニケーションの取り方が薬以上の効能を発揮します。認知症の対応こそ「薬コミュ同源」の最も良い例だと思います。試してみて下さい。
先日、あるラジオで「点字ブロックやスロープの設置など、日本の街並みで、よく見かけますが、ヨーロッパの国々では昔ながらの石畳や階段のままの所が多くあります。でも、困っている方にさりげなく手助けしてくれる場面を幾度となく見かけました」と言っているのを聴きました。昨今の日本での世相を見て、どこか間違ってきているのではと思いました。私は、これまでいくつかの法律の作成、その施行に関わった一つに「福祉用具法」があります。日常的に使われている様々な器具、箸やスプーン、車いすなど、それを利用者に合わせて手を加える作業所の併設などを検討しました。その経験を通して分かったことは、ハードとソフトの関係性でした。一人ひとりの個性を大切にする共生社会であれば、画一的な物より、さりげない手助けの方がはるかに素晴らしいことのように思います。
視線を合わせ、低めのゆっくりしたトーンで話しかけ、さりげなく手を下から支えてあげる。このような優しさを伝えるケア技術は、認知症の方ばかりでなく様々な場面でのコミュニケーションにも役立つと思います。結果として、コミュニケーションは社会病理の妙薬とも言えます。
配布資料:街の灯 こおりやま10月号~12月号